ターゲティングごとに入札価格調整率を設定する
Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(以下、YDN)では、広告グループで設定したターゲティングに対して入札価格調整率を設定できます。
■入札価格調整機能とは
基準となる入札価格に対する引き上げ率、引き下げ率を入札価格調整率として指定することで、広告配信の比重を調整できる機能です。広告グループ内の入札価格をまとめて調整できるため、シンプルな広告グループの構成での運用が可能になります。
■機能の利用イメージ
例:男性の商品購入率が高いので、入札価格を「男性:50円」「女性:40円」で設定したい。
<入札価格調整機能を設定しない場合>
以下の2つの広告グループを用意する。
(広告グループ1)
‐入札価格:「50円」
‐性別ターゲティング:「男性」
(広告グループ2)
‐入札価格:「40円」
‐性別ターゲティング:「女性」
→ターゲティング(男性/女性)ごとに広告グループを作成し、管理する必要があります。
<入札価格調整機能を設定した場合>
以下の広告グループを用意する
(広告グループ1)
‐入札価格:「40円」
‐性別ターゲティング:「男性」(入札価格調整率:「25%」→入札価格は「50円」)
‐性別ターゲティング:「女性」(入札価格調整率:「0%」→入札価格は「40円」)
→入札価格調整機能を活用することで、ターゲティング(男性/女性)ごとに異なる入札価格を1つの広告グループでまとめて運用できます。
■入札価格調整機能の詳細
・入札価格調整率の設定範囲
引き上げ率:1%~100%(1%~100%の範囲で入札価格を高く設定)
引き下げ率:-1%~-90%(-1%~-90%の範囲で入札価格を低く設定)
※入札価格調整率に「0%」を設定すると、入札価格は調整されません。
※1%単位、半角数字で設定します。
・入札価格調整率が設定可能なターゲティング設定
- インタレストカテゴリー
- サイトカテゴリーターゲティング
- 性別ターゲティング
- 年齢ターゲティング
- 地域ターゲティング
- 曜日・時間帯ターゲティング
- デバイスターゲティング
‐デバイス
‐キャリア
・入札価格調整率を設定した場合の入札価格の算出方法
広告グループ、または広告に設定された入札価格を基本の入札価格として、ターゲティングごとに設定された入札価格調整率を掛け合わせた結果が、最終的な入札価格調整率になります。
入札価格調整後の最終的な入札価格の算出方法は以下をご覧ください。
<設定例>
項目 | 設定値 | |
広告グループの入札価格 | 40円 | |
性別 | 男性 | +50% |
年齢 | 30~39歳 | +100% |
地域 | 東京都 | +20% |
デバイス(デバイス) | スマートフォン | -50% |
<算出例>
最終的な入札価格調整率=性別×年齢×地域×デバイス
→(50%+100%)×(100%+100%)×(20%+100%)×(-50%+100%)
→150%×200%×120%×50%=180%
入札価格=40円×180% = 72円
- ヒント
-
- インタレストカテゴリー、およびサイトカテゴリーターゲティングで指定したカテゴリーに複数マッチングした場合は、最大の入札価格調整率が適用されます。例:「育児:100%」「マンション:20%」「ミニバン1ボックス:50%」と設定した場合
→いずれのカテゴリーにも興味関心があるユーザーに適用される入札価格調整率は「100%(最大値)+100%=200%」になります。 - コンバージョン最適化機能を設定した場合、ターゲティングごとに設定した入札価格調整率は適用されません。
- インタレストカテゴリー、およびサイトカテゴリーターゲティングで指定したカテゴリーに複数マッチングした場合は、最大の入札価格調整率が適用されます。例:「育児:100%」「マンション:20%」「ミニバン1ボックス:50%」と設定した場合
■入札価格調整の設定手順
ターゲティングごとの入札価格調整率は、キャンペーン管理のターゲティング一覧画面で設定します。
- ヒント
-
- 入札価格調整率は、広告グループの作成画面、および編集画面では設定できません。
- 広告グループで設定していないターゲティング項目は、ターゲティング一覧画面には表示されません。